「ジャーナリングってうつ病に効果あるの?」
「実際にジャーナリングをやっているうつ病の人から感想を聞きたい」
「書く瞑想」とも言われるジャーナリング。
試してみたいけれど、実際のところどんな効果があるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ジャーナリングを継続して1年以上になるうつ病の筆者が、実際にやってみて感じた感想をご紹介します。
私が実践している、ジャーナリングの詳しいやり方も説明していますよ。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
- ジャーナリングにはどんな効果があるのか気になる人
- 実際にジャーナリングをやっている他人の感想を知りたい人
ジャーナリングとは?
そもそもジャーナリングとは、頭に思い浮かんだことを次々と絶え間なくノートに書き出すワークのことをいいます。
具体的な出来事や思考をまとめる日記とは違い、制限時間を設定してひたすら思ったことをただ書き連ねるのがジャーナリングの特徴です。
何も思いつかなときは「思いつかない!」と書いたり、「書くことがない!」と書いたりしてもOK。
とにかく制限時間中はずっと手を動かし続けるのがポイントです。
ジャーナリングのやり方
それでは、具体的にどのようにジャーナリングを行えばいいのでしょうか。
ここでは、実際に私が実践している方法をご紹介します。
私は書きにくいと気が散るので、すらすら書けるようなノートとペンを模索中です。
現在のお気に入りはこちら。
ひっかかりもなく、スムーズにかけるのでストレスがありません。
お気に入りのノートとペンがあれば、モチベーションも上がります!!
ただ、特にこだわりがなければどんな筆記具でも大丈夫ですよ。
私の場合は、毎朝20分をジャーナリングの時間として確保しています。
(ちょうど20分くらいでノート1ページが埋まります)
ただし、こちらも決まりがあるわけではないので自分のやりやすい時間で問題ありません。
これからジャーナリングを始めるという場合であれば、5分など短い時間からチャレンジしたほうがやりやすいと思いますよ。
ジャーナリング中は、とにかくノートに思ったことを書き出していきます。
気が散るとせっかくのジャーナリングの効果が薄れるような感覚があるので、スマホなど集中力を削いでしまいがちなものは遠ざけています。
家族がいると難しい場合もありますが、できるだけ1人で行ったほうが効果を感じやすいですよ。
以上が大まかな手順です。
「あまり頭が働いていないな」「気分が乗らないな」というときはテーマを設定することもあります。
ジャーナリングを1年継続しているうつ病の私が感じた効果
私はジャーナリングを実践して、1年以上になります。
因果関係ははっきりわかりませんが、ジャーナリングが習慣化してから減薬も決まり、明らかに体調は快方へ向かっている実感があります。
ジャーナリングを行うことで得られるメリットはたくさんあります。
そこでここでは、私が強く実感している効果をまとめていきたいと思います。
ただし、あくまで私個人の感想であることをご了承ください。
ぐちゃぐちゃだった頭の中が整理される
ジャーナリングをすることで感じられる一番のメリットは、頭の中がクリアになっていく感覚が得られるということです。
頭の中でぐるぐると考えていたことが、文字にして書き起こされることで、不思議と整理されていきます。
そのなかで、自分が気にしていたことが意外と小さなことだったと気づけたり、新たな解決の糸口が見えたりするのです。
ジャーナリングを終えると頭も心もスッキリした感じがするので、この快感がクセになって1年以上も継続できているのだと思います。
自分のことを客観的に見つめられる
ジャーナリングしたノートを見返すと、「自分はこんな感情を抱いていたんだな」「自分はこんな価値観を持っているんだな」と気づくことがあります。
まるで自分の頭の中が可視化されるような感じです。
ジャーナリングをするようになってから、私は自分に対する理解がグッと深まったと感じています。
おかげで、自分がどんなことに不安を感じやすいのか把握でき、事前に対策することもできるようになりました。
「自分にとっての幸せってなんだろう」「どんな自分になりたいのか」といった重要なテーマについても考えるきっかけができたことで、自分で自分の人生の舵取りをできるようになってきたとも感じます。
新しい考え方ができるようになる
ジャーナリングをすることで、自分の今の悩みの原因を深掘りでき、これまで思いつきもしなかった新しい考え方に気づくことも。
例えば、「今日も横になってばかりだった」と自己嫌悪に陥っているときも、「ゆっくり体力回復に努めた」と捉え方を変えることができるようになります。
ネガティブな言葉ばかりが並んでしまうことももちろんありますが、それでも「今日は心の調子が悪いんだな」「調子が悪いから、とことん自分を甘やかしてあげよう」などと考えることができるようになってきました。
小さな達成感を積み重ねられる
ジャーナリングを続けてきてよかったなと思うことのひとつに、「継続できていることがあるという達成感」があります。
うつ病になってから、それまで当たり前にできていたことがまったくできなくなって自己嫌悪の毎日でした。
しかし、それでも「ジャーナリングだけはやろう」と思えるようになり、「できた!」という数少ない感覚を味わえるよいきっかけになっています。
ノートとペンさえ手元にあればできるので(ベッドの上で横になりながらでもできるのがいいところ)、取り組むハードルも低いです。
成功体験を積み重ねるための最初の一歩として、ジャーナリングは最適なのではないかと思いますよ。
うつ病の人がジャーナリングをするときの注意点
ただし、うつ病の人がジャーナリングをする際には注意点もあります。
それは、不安が強い人がおこなうと、ネガティブな感情を増幅させることに繋がりかねないということ。
特に、トラウマ経験を持っている人はつらい感情を呼び起こしてしまう危険があります。
私も、どうしても前向きになれず、自分に対してひどい言葉を浴びせかけるだけで終わってしまう日があります。
ジャーナリングを始めてみようか迷っているという方は、主治医に相談してから始めるのがおすすめです。
おすすめのジャーナリングテーマ
ジャーナリングは、テーマを決めて行う場合もあります。
特に、まだジャーナリングに慣れていない場合は、テーマがあった方が書きやすいと思います。
そこで、私が実際にやってみて、前向きになれた/不安が和らいだというジャーナリングテーマをご紹介。
ぜひ役立ててくださいね。
- 今日の終わりにはどんな感情になっていたい?
- 今までで一番感動した出来事は?
- 自分が一番楽しいと思えることは何?
- 今日1日を楽しく過ごすために何ができる?
- 最近「ありがとう」と思った出来事は?
- 自分が憧れている人は?どんなところに憧れる?
もっと多くのテーマを見てみたい人は、こちらの記事がおすすめです。
手軽にジャーナリングするにはアプリがおすすめ!
基本的にはノートとペンを使って行うジャーナリング。
しかし、移動中などの限られた場面しかジャーナリングにさく時間がないという人にはアプリもおすすめです。
私がおすすすめするのは、「Awarefy(アウェアファイ)」の「つぶやき」機能。
ジャーナリング後の気分の変化も合わせて記録できるので、達成感がありますよ。
「Awarefy(アウェアファイ)」はAIを活用したメンタルケアアプリ。
ジャーナリング以外にも認知行動療法の実践などたくさんの機能があります。
「Awarefy(アウェアファイ)」が気になる人は、こちらの記事もチェックしてください!
ジャーナリングでこころを整えよう
今回は、うつ病の私が実際に1年以上取り組んでいる「ジャーナリング」についてご紹介しました。
人によって、合う/合わないはもちろんあると思いますが、私自身はジャーナリングを始めて本当によかったと思っていますし、私と似た状況の人にぜひ試してほしい習慣です。
「ものは試し」と思ってぜひやってみてください。