「おしゃれな装丁で、内容も面白い本はないかな……」
「本のジャケ買いに興味があるけれど、なかなかおしゃれな装丁の本が見つからないな……」
そんなあなたのために、今回はおしゃれな装丁の本を6つご紹介!
装丁がおしゃれだと読書へのモチベーションも上がりますよね。
今回紹介するのはどれも筆者が実際に装丁に惹かれて購入し、読んで面白かったものばかりです。
ぜひ参考にしてみてください♪
そもそも装丁って何?というところから解説しているので、「もう知っているよ!」という人は読みたい目次をタップして飛ばして読んでくださいね。
装丁とは?
まず装丁は「そうてい」と読みます。
意味は「本をとじて表紙などをつける作業」のことです。
しかし一般には、本の表紙や帯などの本の外側を指します。
一方でブックデザインというとまた意味が少し異なります。
ブックデザインとは、本の外側だけでなく本文の書体や紙の質など全てをひっくるめたデザインのことです。
今回はブックデザインの中でも「装丁」に着目してみましょう!
装丁の重要な役割
「本はあくまで中身が大事」
それはそうなのですが、実は装丁には想像以上に重要な役割があります。
本屋さんで本を買うときに、まず目に入るのは装丁。
つまり本の顔となるのです。
装丁には、見た人に「この本気になる!」と思ってもらう役割があります。
まず手に取ってもらえなければ、本は読まれないですからね。
また、お菓子やコスメなどのパッケージを見て「パケ買い」をする人がいるように、装丁を見て購入する「ジャケ買い」をする人もいます。
美しい装丁の本はインテリアとして飾ることもできますよ。
筆者おすすめの装丁がおしゃれな本
それでは実際に筆者が購入した、装丁がおしゃれ&内容も面白い本を紹介していきます。
私たちには言葉が必要だーフェミニストは黙らないー
まずご紹介するのは、「私たちには言葉が必要だーフェミニストは黙らないー(イ・ミンギョン著)」です。
黄色とグレーの配色が目を引くおしゃれな装丁となっています。
装丁を担当したのは、「direction Q」に所属する沼本明希子さん。
沼本明希子さんが手がけた他の本も見てみたい方はこちらをご覧ください。
フェミニズムを扱った本ですが、内容は決して難しいものではありません。
女性差別に直面したとき、どのように言い返したらいいか、どのように自分を守ればいいかを教えてくれる実用書です。
女性差別に直面したことのあるすべての人に読んでもらいたい一冊。
欧州カフェ紀行
続いてご紹介するのは「欧州カフェ紀行(Aya kashiwabara著)」です。
穏やかな陽光の差す窓際でおしゃべりに花を咲かせる女性2人の写真がおしゃれな装丁。
手がけたのは22plus-design(安永奈々)さん。
22plus-designさんが手がけた他の本も見てみたい方はこちらをご覧ください。
本書はカフェ巡りが趣味の方にはたまらない本。
著者のAyaさんが実際に訪れた欧州のカフェの数々は、まるで自分もその場にいるような空気感を感じることができます。
巴里の空の下オムレツの匂いは流れる
続いては「巴里の空の下オムレツの匂いは流れる(石井好子著)」をご紹介。
フランス語の手書き文字とポップなイラストが描かれたおしゃれな装丁です。
手がけたのは花森安治さん。
本を出版している暮しの手帖社の初代編集長も努めた方です。
花森安治さんについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
著者の石井好子さんは長年シャンソン歌手として活躍した方。
本書では、1950年代のパリをはじめとするさまざまな場所で巡り合った美味しい食べ物について思いを巡らせています。
思わずよだれがじわっと湧いてくるようなエッセイです。
星の王子さま
続いては、有名な「星の王子さま(サン=テグジュペリ著)」のご紹介です。
小さな惑星にひとり立つ男の子のイラストの装丁。
一度は目にしたことのある人が多いのではないでしょうか?
本書は2005年に日本での著作権が消滅しているため、各出版社からさまざまなバージョンが出版されています。(写真は新潮文庫)
世界中で愛され続ける「星の王子さま」。
まだ読んだことのない人はぜひ一度手に取ってみてください。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
続いては「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(フィリップ・K・ディック著)」をご紹介します。
真っ黒な背景に、真黄色な文字と羊のイラストが浮かび上がる特徴的な装丁。
デザインしたのは土井宏明さんです。
土井さんはガム「Fit’s」をはじめとしたパッケージデザインでも知られています。
本書は映画「ブレードランナー」の原作となった作品。
第三次世界大戦後の世界を舞台としたSF小説で、「人間とアンドロイドの違い」を大きなテーマとしています。
フォンターネ〜山小屋の生活〜
最後にご紹介するのは「フォンターネ〜山小屋の生活〜(パオロ・コニェッティ著)」です。
森の中で焚き火をする男性を描いた、まるで絵画のような装丁。
装丁を担当したのは新潮社装幀室で、印象的なイラストは杉山巧さんが描いたものです。
杉山巧さんの担当した他の本も気になる方はこちらをご覧ください。
本書は、都会での生活に疲れ執筆活動ができなくなってしまったパオロ・コニェッティさんの山小屋での生活を綴ったエッセイ。
山の生き物たちの息遣いを感じ、息の合う仲間との出会いのなかで次第に取り戻していく執筆の感覚。
まるで自分も山の一部となったかのような自然の描写が魅力的な一冊です。
おしゃれな装丁の本を楽しもう♪
今回はおしゃれな装丁の本をご紹介しました。
本を選ぶときに装丁は重要なポイントです。
これまで本を買うときに装丁を気にしてこなかったという人は、ぜひ本のジャケ買いに挑戦してみてください!
思いもかけないステキな出会いが待っているかもしれません。