【リアル口コミ】メンタルケアアプリ”Peaceful(ピースフル)”をうつ当事者が使ってみた感想

    「気分が沈みがち」「誰にも話せないモヤモヤがある」

    そんな時に頼れると話題なのが、メンタルケアアプリ『Peaceful(ピースフル)』です。

    AppStoreで「認知行動療法」と検索すると上位に表示される(※2025年5月時点)など注目を集めていますが、実際の使い心地はどうなのでしょうか?

    今回は、うつ歴4年の筆者が、普段使っているアプリ『Awarefy(アウェアファイ)』と比較しながらPeaceful(ピースフル)をレビュー。

    ひとことで結論づけると、「無料で気軽に認知行動療法を実践できるが、包括的なメンタルケアスキルを育てたい人には不向きかも。」と言えます。

    ことみ

    良い点・気になった点をリアルに紹介するので、アプリ選びの参考にしてくださいね。

    ※本記事はPR広告を使用しておりません。

    目次

    Peaceful(ピースフル)ってどんなアプリ?

    Peaceful(ピースフル)は、「AIが気持ちを整理してくれる」と話題のセルフメンタルケアアプリ。

    ここでは基本的な機能や料金プランをわかりやすく紹介します。

    Peaceful(ピースフル)の概要

    Peaceful(ピースフル)は、2023年に登場したメンタルケアアプリ。

    「認知行動療法を通して、うつ気分や不安な気持ちからあなたを解放する」をコンセプトに開発されています。

    ことみ

    App Storeでの評価は★4.7(975件のレビュー/2025年7月時点)と高く、注目度の高いアプリです。

    主な使い方

    Peaceful(ピースフル)の使い方

    Peaceful(ピースフル)の使い方はとてもシンプル。

    以下のような流れで認知行動療法の「コラム法」に近いワークを実践できます。

    • 今の気分をワンタップで記録
    • 心が動いた出来事を記入(スキップ可)
    • 自然と浮かんだ考えを記入(スキップ可)
    • AIに気持ちの言語化をサポートしてもらう
    • AIに気づきサポートをしてもらう
    • 感情をワンタップで記録
    • AIから別の考えをもらう
    • AIに別の考えの後押しをしてもらう
    • 感情の強さの変化を記録
    • 心がけたいことや思い出したいことを「言い聞かせ」として通知設定する
    • 感情分布のツリーや気分推移グラフで自分のことを客観視する

    また、2025年7月時点ではテスト機能ですが、「受信時の相談メモ」機能も。

    「最近の心身の状態」「伝えたいこと・注意して診てほしい点」を事前にメモできます。

    ことみ

    ホーム→右上の三本線→「受診時の相談メモ」から入力可能ですよ。

    料金プラン

    料金プランは大きく分けて以下の3つ。

    無料プラン月額プラン年額プラン
    料金0円980円/月6880円/年
    (1か月あたり約573円)
    AI機能
    (気持ちの言語化、別の視点)
    1日1回まで。
    3日連続記録を達成すれば、その後2日間無制限に。
    無制限無制限
    カレンダー
    感情ツリー
    2か月前までの記録を閲覧可能無制限無制限
    言い聞かせ機能1個まで登録可能10個まで登録可能10個まで登録可能

    有料プランに移行すれば、AI機能が無制限になるのがメリット。

    ただし無料プランでも、3日連続で記録を続ければその後2日間は無制限になります。
    すなわち、毎日AI機能で記録さえ継続すれば実質有料プランと同じサービスが利用できるんです。

    ことみ

    無課金でメンタルケアしたい人にはピッタリですね!

    なお、アカウントを登録したら5日間は全てのAI機能が無制限で利用可能。
    期限を過ぎても自動で課金されることはないところも安心ポイントです。

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    うつ当事者が実際に使ってみた感想

    うつ歴4年の私がPeaceful(ピースフル)を使ってみた率直な感想は、気軽にコラム法を試したい人には向いているけれど、メンタルケアの総合的なスキルを育てたい人には物足りないというものでした。

    ことみ

    気になった点と良いと感じた点をそれぞれ詳しくご紹介します。

    気になったところ

    個人的に気になったのは以下の2点です。

    AIのサポートがやや機械的で、心に寄り添う感じは薄い

    Peaceful(ピースフル)のAIに対しては、以下のような課題を感じました。

    • 記入内容とヒントのズレがあることがある
    • 言語化サポートに”決めつけ感”がある。
    • 分析的すぎて、やさしさや寄り添いが感じられない

    個人的にメンタルケアのAIとしては、もう少しやさしい言葉づかいや寄り添ってくれている感じがほしいと思いました。

    記入した内容を分析してくれるのはよいのですが、ユーザーの気持ちを決めつけている印象も拭えません。

    そもそも記入内容とズレた回答が出てきたこともあったので、AIのクオリティはイマイチと感じてしまいます。

    ネット上にも「どんな文章も無理やりポジティブな方面に持っていこうとするから、鬱っぽいときに疲れる」「AIの精度が甘くいつもAIに同じようなことを言われる」という口コミが見られました。

    例えば、AIによる「言語化サポート」はこんな感じ。

    記入内容

    ・出来事→朝起きたときからだるさがひどくて動けず、ずっと横になっていたため、夫に何もかもやらせてしまい罪悪感や自己嫌悪でいっぱいだった。

    ・自然と浮かんだ考え→「ダメだなぁ自分は」「怠け者なのかなぁ私は」「夫にだらしないと思われたくないなぁ」

    AIの回答

    気持ちの言語化サポート
    →朝からのだるさや罪悪感がとても重く感じられているようですね。

    感情名:罪悪感、不安、自己批判

    朝起きたときのだるさが、心の奥まで影を落としている。全てを夫に任せてしまった自分に、罪悪感と自己嫌悪が押し寄せ、胸が苦しい。彼にだらしないと思われたくない一心で、無気力感が増していく。どれだけ頑張っても朝のだるさには勝てず、「私は怠け者なのか」と自問自答を繰り返す。夫がやさしく体を起こすよう促してくれたとき、イラッとしてとしてしまった自分が嫌で、更なる自己嫌悪に陥る。周囲の目を気にしている一方、自分自身が求める理想から遠ざかることを恐れている。心の中には「ダメだな、自分は」の思いが渦巻き、ただただ途方に暮れる。

    日本語に違和感のある箇所(「彼にだらしないと思われたくない一心で、無気力感が増していく。」)や記入していないことを想像で決めつけられる箇所(「夫がやさしく体を起こすよう促してくれたとき、イラッとしてとしてしまった」)が存在している。

    ことみ

    文章全体的に大げさすぎる印象も拭えません…

    専門家監修や研究体制が不明瞭なのが気になる

    Peaceful(ピースフル)は個人で運営されているアプリで、公認心理士などの専門家による監修情報が見当たりません。(根拠とする認知行動療法の論文は掲載されていました)

    例えば、同じく認知行動療法ベースの「Awarefy(アウェアファイ)」では、早稲田大学との共同研究をもとに開発されており、公認心理師などの専門家も関わっています。

    それと比べると、Peaceful(ピースフル)の信頼性はやや劣る印象です。

    良いと思ったところ

    Peaceful(ピースフル)に対しては、以下の3点に「良いな」と感じました。

    無料プランで十分使えて、課金なしで続けやすい

    Peaceful(ピースフル)最大の魅力は、無料でもほぼすべての機能を体験できる点です。

    無料プランでは通常1日1回しかAI機能を使えませんが、3日連続で記録すればその後2日間は回数無制限になります。
    毎日使う習慣さえつけば、ほぼ有料プランと同じサービスを継続して使える計算です。

    ことみ

    認知行動療法のメソッドにのっとったワークを習慣化するいい機会になりますね。

    課金したくない人やコラム法さえ実践できれば十分という人にはピッタリだと思います。

    「感情ツリー」や「気分推移グラフ」が見やすくて、振り返りしやすい

    入力した記録は一覧として見られるだけでなく、以下のようなツリー型の図やグラフによっても可視化。(主な使い方の画像参照)

    特に感情ツリーでは、記録した割合でさまざまな色の感情の実がなっていくのでパッと見ただけで自分の感情を客観的に見つめなおすことができます。

    ことみ

    ネガティブな感情ばかりだと暗い色のツリーになってしまうので、「もっとポジティブな感情も記録して綺麗なツリーに育てたいな!」と思えるのが素敵だと感じました。

    「気づきサポート」が自己分析に役立つ

    Peaceful(ピースフル)のAI機能のなかで、私が最も魅力を感じたのは「気づきサポート」です。

    「気づきサポート」とは、自分の考え方の裏にある性格傾向をAIが分析して教えてくれる機能

    たとえば「今日もうまくいかなかった」と書いたとき、「向上心があるからこそ落ち込む」というように、ネガティブな感情の裏側にあるポジティブな性質を示してくれるんです。

    ことみ

    自分のネガティブな感情が実は長所とも表裏一体であると気づくことができ、前向きに捉え直すのに役立ちました。(先ほども書いたとおり、AIの書き方には若干の決めつけ感は感じます)

    Peaceful(ピースフル)はこんな人におすすめ!

    イマイチな部分と良いと思った部分を総合的に考えると、Peaceful(ピースフル)は以下のような人におすすめと言えます。

    • 無料で認知行動療法を試したい人
    • シンプルでわかりやすいアプリが好みな人
    • 自分のことを客観的に見つめなおす機会が欲しい人

    Peaceful(ピースフル)は、認知行動療法に基づいたコラム法が無料で実践できるアプリ。

    毎日継続してAI機能を使用さえすれば、有料プランとほぼ同等のサービスを利用できるのが最大のメリットです。

    感情ツリーや気分推移グラフなどのログ機能が充実しているので、自分の感情や思考のクセを客観的に見つめなおしたい人にぴったりだと感じます。

    こんな人には不向きかも…

    逆に、このような人には不向きな可能性があります。

    • 本格的なメンタル不調の改善を目指したい人
    • AIにやさしく寄り添ってもらいたい人
    • 医療や専門家による安心感を重視したい人

    Peaceful(ピースフル)は、コラム法機能だけのシンプルなアプリ。

    AIとのチャットや音声ガイドなど、他のメンタルケアアプリに搭載されることの多い機能は未搭載です。

    そのため、さまざまな手法を組み合わせた本格的なメンタルケアをしたい人には物足りない可能性があります。

    さらに、AIの言葉選びが直接的な傾向があるため、自分の気持ちに優しく寄り添ってもらいたい場合は少し違和感を感じてしまうかもしれません。

    公式サイト等には専門家によって監修を受けたという情報が見当たらず、すでに精神疾患等で心身が不安定な方は特に利用に注意が必要です。

    ことみ

    公式にも以下のような注意書きがあります。

    ※本サービスは、あくまで一般的な参考情報を提供することを目的としており、診断、診療、治療、医業を目的としておりません。疾病や症状がある場合は医療機関を受診してください。

    「もっと包括的にメンタルケアしたい」と感じた方へ:Awarefy(アウェアファイ)という選択肢

    Peaceful(ピースフル)は、気軽にコラム法を試したい人にとっては良いアプリですが、「もっと幅広いメンタルケアの方法も取り入れてみたい」「AIにも、もう少しやさしく寄り添ってほしい」という方には、正直なところ少し物足りなさを感じるかもしれません。

    そんな方におすすめなのが、Awarefy(アウェアファイ)というアプリです。

    ことみ

    私自身、うつの回復過程でこのアプリを使ってきましたが、以下のような点に助けられました。

    • 認知行動療法に基づいた多様なワーク(コラム法だけでなく、マインドフルネスや行動活性化など)
    • 200種類以上の音声ガイドで「聴くケア」ができる
    • AIの言葉づかいが非常にやさしく、傷ついている心にもすっと入ってくる
    • 早稲田大学との共同研究に基づく安心感

    Awarefy(アウェアファイ)が気になった人は以下のレビュー記事も参考にしてみてくださいね。

    【まとめ】Peaceful(ピースフル)は無料で認知行動療法を実践したい人におすすめ!

    Peaceful(ピースフル)は、認知行動療法の基本である「コラム法」を手軽に実践できるアプリです。

    「まずはお金をかけずに試してみたい」という方にはぴったりです。

    ただし、AIの言葉は少しクールな印象もあるため、「やさしく寄り添ってほしい」と感じる方は、他のアプリと併用するのもおすすめです。

    ことみ

    まずは一度、試してみて自分に合うかどうか確かめてみてくださいね。

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