韓国エッセイのおすすめ10選。人気の理由にも迫る

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    筆者自宅の本棚

    「最近心が疲れ気味……」
    「読書でリラックスしたいな」

    そんなあなたにおすすめなのが、韓国エッセイ
    やさしく心に寄り添ってくれる内容のものが多く、うつ病闘病中の私もとても癒されました。

    今回は、これまで数十冊の韓国エッセイを読んできた私が、特におすすめしたい韓国エッセイを厳選して10冊ご紹介

    そもそも、どうして韓国エッセイが今人気なのか、その理由も解説しています。ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

    目次

    韓国エッセイとは?

    韓国エッセイには、次のような独特の特徴があるといえます。

    • ストレートな言葉選び
    • タイトルが長め
    • ユーモラスでありながらもキュンとするイラスト
    • 若者が共感しやすいテーマ
    • 心癒されるようなやさしい内容

    わかりやすい言葉選びで、たっぷりの余白に挿絵も入っていることが多いのでとても読みやすい印象です。

    ことみ

    筆者がうつ病で、難解な内容の本は読めなくなったときも、韓国エッセイなら読めました。

    私のように考える力が落ちているときも、やさしい言葉で癒してくれるのが韓国エッセイです。

    韓国エッセイが人気な理由

    若者を中心に大人気となっている韓国エッセイ。

    何がそれほど魅力的なのか、分析してみました。

    K-POPや韓国ドラマの影響

    まず考えられるのは、K-POPや韓国ドラマの影響です。

    例えば、後ほど紹介する「私は私のままで生きることにした(著者:キム・スヒョン)」は、BTSが出演していた番組においてジョングクさんの部屋の本棚に置かれていたことから、SNSを中心に話題を呼びました。

    このように、人気のK-POPアイドルなどが読んでいることを公言した作品は、ファンを通じて人気が広がっている傾向にあります。

    韓国と日本の若者の感性が似ている

    韓国エッセイのテーマとしてよく取り上げられているのは、「頑張る必要はない」「今のままの自分を愛そう」というメッセージです。

    SNSネイティブである今の若者たちは、他人と比べて自己嫌悪に陥ることも多いのでしょう。

    ことみ

    20代後半である筆者でさえ、SNSや過度な競争社会に対する疲れを感じています。

    そんな悩みが、韓国と日本の若者の間には国境を越えて共通しているのかもしれません。

    装丁のかわいさ

    韓国エッセイの大きな特徴は、そのまま飾っておきたくなるような装丁の可愛さです。

    ユーモラスなんだけれど、かわいくてゆるいイラストは、緊張した心を癒してくれます。

    うつ病の私が癒された、おすすめの韓国エッセイ10選

    筆者自宅の本棚
    筆者自宅の本棚(韓国エッセイがほとんど)

    それでは、うつ病の私が実際に読んでとても癒された韓国エッセイを厳選して10冊ご紹介します。

    本の写真横にあるボタンを押せば、各通販サイトにジャンプするのでそのまま購入できますよ。

    ことみ

    ぜひ役立ててくださいね。

    あやうく一生懸命生きるところだった(著者:ハ・ワン)

    まずご紹介するのは、「あやうく一生懸命生きるところだった」です。

    著者ハ・ワン
    訳者岡崎 暢子
    出版社ダイヤモンド社
    発売日2020/1/16
    ISBN-10447810865X
    ISBN-13978-4478108659
    基本情報

    「あやうく一生懸命生きるところだった」のおすすめポイント

    • 周囲の価値観に合わせなくていいと思える
    • クスッと笑えるけれど、読み終えると自分の人生について考え直してみたくなる
    • K-POPグループ「東方神起」のメンバーが愛読

    本書は、「頑張っているのに全然報われない」「自分らしい人生を生きたい」と思っている人にぴったりのエッセイです。

    著者のハ・ワン氏は40歳を目前に、ノープランで勤めていた会社を退職。
    「頑張ることをやめよう」と決心し、人生をかけて「頑張らない」を実践しています。

    ことみ

    周囲に合わせて自分をすり減らすことなく、自分の人生を生きることの大切さに気付かされました。

    私の心に特に響いたのは、次の一節。

    思いっきり夢見ることが許される世の中になってほしい。心からそう思う。

    そして何よりも、特別な夢なんかなくても幸せでいられる世の中であってほしい。

    P146

    「経済的に成功せよ」という世間からの圧力に辟易していた私にとっては、特別でもなんでもないただの日常を噛み締めて生きる人生を肯定してもらったような気持ちになりました。

    怠けてるのではなく、充電中です(著者:ダンシングスネイル)

    続いてご紹介するのは、ダンシングスネイルさんの「怠けてるのではなく、充電中です」です。

    著者ダンシングスネイル
    訳者生田 美保
    出版社CCCメディアハウス
    発売日2020/5/30
    ISBN-104484201046
    ISBN-13978-4484201047
    基本情報

    「怠けてるのではなく、充電中です」のおすすめポイント

    • 何をする気になれない自分を肯定してあげられるようになる
    • 「普通」に振る舞うことに疲れてしまった心の充電ができる
    • ウィットに富んだイラストに心が和む

    著者のダンシングスネイルさんは、うつ病などを患い「自分だけがおかしいのだろうか」と自問自答する日々を過ごしていたといいます。

    鬱屈した感情を吐き出したいという思いから、イラストやエッセイをかき始めたそう。

    「楽になる=怠け」のように感じていた私からすれば、目から鱗な考え方でした。

    ことみ

    心がしんどくなったときのお守り本として、いつも本棚に飾っている大切な本です。

    私が望むことを私もわからないとき(著者:チョン・スンファン)

    次に、「私が望むことを私もわからないとき」をご紹介します。

    著者チョン・スンファン
    訳者小笠原 藤子
    出版社ワニブックス
    発売日2021/4/22
    ISBN-104847070275
    ISBN-13978-4847070273
    基本情報

    「私が望むことを私もわからないとき」のおすすめポイント

    • 書評サイトを運営する著者が、世界中の名著から選び出した心温まる名文と出会える
    • 本当に自分がやりたいことを探すヒントになる
    • まっすぐ心に響く言葉選びが魅力的

    著者のチョン・スンファンさんは韓国で有名な、本のセラピスト。
    心が疲弊してしまいがちな現代人に、癒しの言葉を届けてくれます。

    私が特に好きなのは、次の部分。

    人生のほとんどは、ささやかで平凡な日々で占められる。その日常を大切に思える人、些細なことにも感謝の気持ちを持てる人になりたいと強く思う

    P111

    今日、何回青空を見上げただろうか?

    雲はどんな模様だっただろうか?

    出退勤時に、道端に咲く野花に目を留めただろうか?

    P288

    忙しすぎる私たちは、慌ただしく過ぎていく日常の中で、どれだけ感謝の気持ちを持てているだろう。

    些細な日常にこそ、幸せは隠れているのだということを改めて気付かされました。

    今日はこのぐらいにして休みます(著者:ソン・ヒムチャン)

    続いては、「今日はこのぐらいにして休みます」のご紹介です。

    著者ソン・ヒムチャン
    訳者黒河星子
    出版社飛鳥新社
    発売日2023/5/18
    ISBN-104864109532
    ISBN-13978-4864109536
    基本情報

    「今日はこのぐらいにして休みます」のおすすめポイント

    • 進むべき道がわからなくなったときの道標になる82のメッセージを収録
    • 「休む=怠けている」と思われるのではないかと言う不安を払拭してくれる
    • すべての人に好かれなくてはいけないと言う呪縛から解放してくれる

    毎日がんばりすぎていませんか?

    誰にだって、絶対に休息の時間が必要です。

    ことみ

    「今日はこのくらいにして休みます」と誰もが気軽にいえる社会になりますように。

    実は、内向的な人間です(著者:ナム・インスク)

    次にご紹介するのは、「実は、内向的な人間です」。

    著者ナム・インスク
    訳者カン・バンファ
    出版社創元社
    発売日2020/11/18
    ISBN-104422930877
    ISBN-13978-4422930879
    基本情報

    「実は、内向的な人間です」のおすすめポイント

    • 内向型HSPさんは共感の嵐
    • 他人から見た成功=人生の成功ではないと言うことを教えてくれる
    • 内向的な人が、無理に外向的な人間を演じる必要はないと知れる

    私は根っからの内向型人間なので、読んでいて首がもげそうになるほど共感しました。

    外向的であることが良しとされる社会において、生きづらいなと感じる場面は多々あります。
    もっと、内向的な人間の居場所が認められてほしいものです。

    家にいるのに家に帰りたい(著者:クォン・ラビン)

    続いては、「家にいるのに家に帰りたい」のご紹介です。

    著者クォン・ラビン
    訳者桑畑 優香
    出版社辰巳出版
    発売日2021/3/22
    ISBN-104777827518
    ISBN-13978-4777827510
    基本情報

    「家にいるのに家に帰りたい」のおすすめポイント

    • BTSのVが紹介したことで有名になった本
    • 自分らしく痛いと願うすべての人の心に寄り添ってくれる
    • 少しずつ心が軽くなる、サプリメントのような本

    私の心に、特に響いたのは次の部分です。

    どうかわたしが幸せでありますように。

    愛する人たちの幸福も願うけど、わたしはわたしが一番幸せでいたいと思う

    P54

    人生においてもっとも大切なことは、自分の幸せだと私は思っています。

    ちょっと自己中心的に思えるかもしれませんが、自分が幸せでなければ他の人を幸せにすることなんてできないはずなんです。

    もっと特別な理由や

    ものすごい事情がなければ、

    心から悲しんではいけないの?

    P36

    「世の中にはもっとつらい境遇の人がいるんだから、それくらいでへこたれるな」
    私も言われたことがあります。

    でも、私の苦しみは私だけのものです。比較は不可能。
    悲しいと思ったら、思いっきり泣いていいんだと教えてくれた一節でした。

    すべての瞬間が君だった(著者:ハ・テワン)

    続いては、「すべての瞬間が君だった」のご紹介です。

    著者ハ・テワン
    訳者呉 永雅
    出版社マガジンハウス
    発売日2020/5/28
    ISBN-104838730993
    ISBN-13978-4838730995
    基本情報

    「すべての瞬間が君だった」のおすすめポイント

    • 恋人へのプレゼントにしたい本No.1
    • 韓国の人気ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」の作中に登場
    • 甘く、みずみずしい珠玉の恋愛エッセイ

    まっすぐな言葉が、胸に染み渡るエッセイ集。
    韓国では、男性からこのエッセイ集を女性へプレゼントするのが流行したそうですよ。

    私のお気に入りは、次の部分。

    きみはぼくの世界であり

    すべての瞬間だった

    ぼくはもうきみなしでは

    今までの人生を説明できないかもしれない。

    P141
    ことみ

    なんて切なく、甘い言葉なんでしょう。

    思わず、胸がキュッと締め付けられるような感覚になりました。

    死にたいけどトッポッキは食べたい(著者:ペク・セヒ)

    続いては、「死にたいけどトッポッキは食べたい」のご紹介。

    著者ペク・セヒ
    訳者山口ミル
    出版社光文社
    発売日2020/1/21
    ISBN-104334951376
    ISBN-13978-4334951375
    基本情報

    「死にたいけどトッポッキは食べたい」のおすすめポイント

    • 自己否定しがちな人の心に寄り添ってくれるエッセイ
    • 精神疾患を抱える著者とカウンセラーのリアルなやりとりが人生の参考になる
    • 無理に前を向かせるわけではなく、ひたすら優しく寄り添ってくれる

    精神疾患を患っている私にとっては、共感の嵐でした。

    「自分なんて……」と思ってしまいがちな人にぜひ読んで欲しいエッセイです。

    私の心に響いたのは、次の部分。

    私は一人でいるのが好きです。でも、それには条件があります。私を愛してくれる人がいること。私を気にかけてくれる人がいて初めて、一人でいられるのです

    P72

    人間は孤独には耐えられないようになっていると思います。
    一人でいられるのは、逆にいえば一人ではないからこそ可能なことなのかもしれません。

    もちろん、本書のすべてに共感できたわけではありませんが、それでも自分と似た苦しみを抱いている人が、この世に存在しているということがとても励みになりました。

    今日も言い訳しながら生きてます(著者:ハ・ワン)

    続いてご紹介するのは、「今日も言い訳しながら生きてます」です。

    著者ハ・ワン
    訳者岡崎 暢子
    出版社ダイヤモンド社
    発売日2021/1/27
    ISBN-104478111715
    ISBN-13978-4478111710
    基本情報

    「今日も言い訳しながら生きてます」のおすすめポイント

    • モヤモヤを抱えながら生きているすべての人のヒントを与えてくれる
    • 「このままの生き方でいいのだろうか?」と迷ったら、手に取りたい本
    • 周囲の人に合わせるのにうんざりしたら読みたい本

    「あやうく一生懸命生きるところだった」の続編となる本作のテーマは、「言い訳」。
    ユーモアたっぷりの語り口と、独自の視点がとってもおもしろい本です。

    私の心に残ったのは、プロローグの以下の部分。

    もちろん、何でもかんでも言い訳するのは人生をダメにする近道だ。

    でも、適度な言い訳は人生を美味しくしてくれる味の素みたいなものだ。

    つまり言い訳(自己合理化)は、悩み多き現実社会で、心折れずに活かしてくれる最後の砦なのだ(中略)。

    客観的な視点にとらわれて生きるのではなく、少しは主観的に生きてみたらどうだろう?

    P7

    「言い訳」と聞くと、ネガティブなイメージが付き纏いますが、筆者は適度な「言い訳」が人生を生きやすくしてくれると言います。

    他者のものさしでばかり測られる、息苦しい現実社会において、ある程度自分を合理化することは大切なのかもしれません。

    私は私のままで生きることにした(著者:キム・スヒョン)

    最後にご紹介するのは、「私は私のままで生きることにした」です。

    著者キム・スヒョン
    訳者吉川 南
    出版社ワニブックス
    発売日2019/2/23
    ISBN-10484709753X
    ISBN-13978-4847097539
    基本情報

    「私は私のままで生きることにした」のおすすめポイント

    • 自分らしく生きていくためのヒントが盛りだくさん
    • 自ら幸せから遠のいていく生き方をしているのではないかと気づかせてくれる
    • 自分のことを後回しにしがちな人に贈りたい本

    「自分らしく生きるにはどうしたらいいの?」と思ったら、ぜひこの本を読んでみてください。
    たくさんのヒントが詰まっています。

    特に、私の心に刺さったのは次の部分。

    自分への理解を土台にして、

    自分で判断し、決定し、生きることこそが、自分らしい人生。

    その第一歩は、あなた自身に関心を向けること。

    P80

    私は、現在進行形で自分らしい人生を模索している最中。

    これまでないがしろにしてきた、自分という存在に対してもっと関心を持たなくてはいけないと考えさせられました。

    韓国エッセイで癒されよう

    韓国エッセイは、息苦しい現代社会を生きるすべての人の心にやさしく寄り添ってくれます
    かわいいイラストを眺めるだけでも、いいリラックスになりますよ。

    いままで韓国エッセイを読んだことがないという人も、この機会にぜひ手に取ってみてくださいね。

    また、韓国エッセイ以外の癒し本は以下の記事で紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

    筆者自宅の本棚

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